科学の面白さは発見の喜びにある

 

『粉体と工業』VOL.37,NO.2(2005)

鳴り砂往来(第1回)-わが国の鳴り砂分布-

鳴り砂とは/わが国の鳴り砂の状況/鳴り砂は間の発見方法/鳴り砂の浜発見の手がかり・けい砂産地と鳴り砂の浜/鳴り砂の判定方法

レポートー1(PDF,232KB)

『粉体と工業』VOL.37,NO.3(2005)

鳴り砂往来(第2回)-鳴り砂のエピソード-

砂嚢と琴ヶ浜の鳴り砂/鳴り砂は間の名前のいわれ/太鼓浜

レポートー2(PDF,972KB)

『粉体と工業』VOL.37,NO.4(2005)

鳴り砂往来(第3回)-海浜鳴り砂の一日の音の変化-

島根県仁摩町馬路・琴ヶ浜を一時間置きに24時間調査

レポートー3(PDF,204KB)

『粉体と工業』VOL.37,NO.5(2005)

鳴り砂往来(第4回)-鳴り砂の不思議現象-

鳴り砂の音はどんな音/鳴り砂の周波数変化/砂の洗浄時間と安息角・剪断抵抗/乾燥の相違が鳴り砂の発音特性を変える?/水中鳴り砂の水質の影響/粒度の鳴り砂への影響/突き棒の影響/温度の影響/洗剤は鳴り砂を殺すか/悪い鳴り砂は沸石の役目?/環境と鳴り砂/鳴り砂の成分は石英砂?

レポートー4(PDF,904KB)


社団法人 日本粉体工業技術協会監修の粉体に関する専門雑誌『粉体と工業』VOL.37,NO.2(2005)に,

鳴り砂往来(第1回)-わが国の鳴り砂分布-

の表題で鳴り砂について紹介しました.

 砂浜を歩くと,キュッキュッと音が響いてくる砂を鳴り砂と言うが,新聞,テレビの報道では激減していると言われ続けその原因は環境の悪化によるもであると,環境悪化の指標に使われてきて久しい.現在も尚も全国には20ヶ所ほどしか無いと報じられ何年もの間鳴り砂の浜は20カ所で,報道での数は減りもせず増えもしない.どうも,20という数字が少ないという印象を与えるのであろうか.

 鳴り砂往来(第1回)は,全国にある鳴り砂の浜の数を紹介し,その鳴り砂がどのようなところに分布しているかの可能性を提案した.全国では現在161カ所ある(あった)ことを確認している.2007年には、197ヶ所に増えた。

 鳴り砂の浜が鳴らなくなったとかまた鳴りだしたなどの情報がたくさんあるが,本当の原因を科学的に調べることは,いろんな意味でも重要であると考える.報道の数が何年経っても20であるということ事態,私から言わせればおかしいことである.数年前某新聞社が報じた記事に関してにその数について問い合わせたことがあったが,その時の答えは”日本の鳴り砂の権威である***教授に問合せ確認したので間違いありません”というのである.私がいくら,たくさんありますと言っても梨のつぶてであったことを思い出す.現地,長崎に立派な鳴り砂の碑があり,鳴り砂の浜であることを私が確認しましたと言っても,神社に讃歌に鳴り砂であるということが明記されていると言っても,だめだった.その場所は現在もまだ採用されていない.このようなことであるから,科学の面白さが無くなってしまう,若者の理科離れになるのであると思わずにはいられない.しかし,私はどんどんと発見され,鳴り砂の浜が私の中で増えていくことに喜びを感じている.これが科学の面白さである.

 そんな考えもあって初回に日本の鳴り砂の現状を紹介した.

雑誌問合せ先
  発行所 株式会社 粉体と工業社
  電 話 045-591-3933
 又は
 (社)日本粉体工業技術協 http://www.iijnet.or.jp/APPIE/

 

 

 

 



2005.2.12,メゾン雀