一年計砂時計

〜島根県大田市(旧邇摩郡)仁摩町天河内〜

 2007年7月に世界遺産に登録された石見銀山大森地区から6km程の日本海沿線にある仁摩町(馬路の西側の入江、友ヶ浦や更に西の古龍も世界遺産である)の砂時計(仁摩サンドミュージアム内)が今賑わっている。

1991年にスタートし、その年の3月3日から一般公開された一年計砂時計

180°の回転
 写真のように、ガラス容器はリング内に納まり、リングがローラー上で回転するようになっている。大晦日、23時55分から回転が始まり元旦午前0時にスタートする(砂が流れ始める)。一年計であるが、砂は12月29日正午を目標に流されている。

イベント
 新年を迎える歳の老若男女108人を国内外から応募し、リングに直径5cmほどの紅白ロープを掛け屋外へ引き出しそれを皆で引いて回転を行う。しかし回転の主動力は、室内でのウインチによるものである。
 新年の時間を祝うとでも云おうか仁摩町の一大イベントになっていて応募が殺到する。申し込みは、仁摩サンドミュージアムTEL08454-88-3776(3776は、富士山の標高)へ、早めに申し込んでください。120名くらいまでは受け付けられるそうですが、もうそれ以上は完全に無理ということ!

イベント会場
 いろいろなイベントが行われ、無料のゼンザイや豚汁などが振る舞われます(年度によって変わります)し、焼き鳥など(有料)もあります。

 午前0時になり砂が流れ始めると、冬の夜空にたくさんの花火が上がります。冬の花火もまた絢爛です。しかし、山陰は天候が荒れるので上がらないときもありますし、そのようなときは寒さも厳しく完全な防寒を。

入館
 0時15分から無料入館できます。砂が流れる様子が、砂時計の底を通して13m頭上に見ることが出来ます。この様子は、砂の溜まりが少ない一月くらいまでです。フロアーにはモニターが置かれ、蜂の腰の部分の流れの様子が映し出されて時間が動いているんだと云うことを感じとるでしょう。

松明で盛り上げる/背後のピラミッドに一年計砂時計がセットされている
建物の前の広場の特設イベント会場
年男年女による砂時計回転イベント*館内にて
回転している一年計砂時計