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黒松海岸の鳴り砂、なおも健在だった!
-島根県江津市黒松- 2002年8月30日、京都府網野町から網野町企画振興課課長三浦さんと鳴り砂を守る会の会長松尾さんが仁摩町に表敬訪問された。三輪先生とJR出雲駅で落ち合われ、仁摩に入られた。今年、H14年10月19日、網野町に鳴り砂文化館がオープンするので展示の相談とその紹介を兼ねての入摩である。
仁摩サンドミュージアムは、砂全体の館であるが、網野町は鳴り砂をポイントとした館となるそうである。どんな展示になるのか、私も楽しみである。機会があったら一度訪問したいと思っている。仁摩町から網野町へは、交通の便がよくない、、、いつの日か実現するであろう。
展示のための準備作業が急ピッチで行われていて、こちらに来るまででも、鳥取などの鳴り砂の浜を調査されてきたという。
仁摩町から西の方の調査もしたいということで、一日の短い入摩で、黒松海岸と波来浜(ナラハマ)まで調査した。残念ながら波来浜は、私も始めてであり、その位置がはっきりせずに調査が終わった。
江津市の黒松は、1998年8月4日に、鳴り砂の浜であることを確認していた。毎年、サイクリング方々思い出の場所として出かけ、調査していた。今年もと思いつつ、8月4日を過ぎて、気になっていたときであり、良いタイミングで出かけることになった。
浜に降り立つと、もう人気は全くなく静かな浜になっていた。以前、鳴った付近の砂浜を磨って歩いてみた。ここは鳴り砂の浜といっても、注意して歩かねば気づかないような浜であるが、今日は今までと比較して感度がよく、「キュッ、キュッ」と音がした。音のスペクトル解析からも今日の砂は良い音であることがわかった。そして、4年前のことが思い出された。
琴ヶ浜の砂と比較してみると、黒松の海岸は砂の移動があると考えられ、研摩されていなく、角ばった粒子が多く見られる。
平成14(2002)年8月30日の黒松海岸の砂 平成11(1999)年9月5日の琴ヶ浜(琴姫)の砂
※ プロットをクリックして、鳴り砂の音をお聞きください。
波来浜や浅利海岸は、一度は行ってみたいと思いつつ、そのチャンスがなく、今回も遠くから浅利の海岸を想像していた。琴ヶ浜からも見える浅利富士(?)が近くに見えていた。この付近一帯の海岸線は、湾曲なめらかで、また護岸工事もほとんどなされてなく、自然を残した情景が楽しめる。砂浜に降りる土手を降りると砂はなだれのように壊れ、靴の中に入り込んできた。海側に歩いていっても砂浜は柔らかく粒もやや大きく鳴る気配は全く無かった。
黒松海岸を調査する 黒松海岸から西方。遠望の山は浅利富士! 黒松海岸の東端 尾浜海岸へ降りる 尾浜海岸から、浅利富士 尾浜海岸から東に見える大島。神社あり 尾浜海岸岬の東側。黒松海岸を望む ハマニガナ(尾浜海岸) 尾浜海岸岬の東側からの大島 琴ヶ浜を調査、三浦、三輪、松尾 琴ヶ浜での三浦氏 琴ヶ浜を調査する三輪先生(75歳) 時間たらなかったので、浅利と思われる浜までは下らず、9号線を琴ヶ浜に向かった。琴ヶ浜は、数人の観光客が海と戯れていた。松尾さんは、鳴り砂ポットを持参され、ここでも鳴り砂のチェックをされる。「あ〜、やはりここが一番よく鳴るわ!」「来るとき鳥取の井出ヶ浜や青谷海岸など調査したんですが、それらよりやはり琴ヶ浜はいいですね」三浦さんも、十何年ぶりに降り立つ琴ヶ浜の鳴り砂の感触を楽しまれていた。
琴ヶ浜を後にして、高山会館に案内した。「これは内容のある展示がされていますね。」と三浦さん。「動いているという感じです。頑張ってください」と松尾さん。全部が手作りの展示物で、砂の展示もペットボトルやビニール袋に入れて見せている。砂の流れ実験装置や安息角測定装置も、微小貝の写真も健ちゃん(大谷)が普通紙にプリントアウトしたものをヒモに下げただけものである。外観ではなく内容を見ていただいて、説明しながらもうれしかった。ますます、内容の充実をしなければと思った。
三浦氏および松尾氏の記帳 高山会館の手作りの芳名録 三輪先生の記帳 31日朝10ころ仁摩町を後にされた。
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