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高知県大方町入野松原の鳴り砂<<2002.5.5の入野松原の海岸の砂は鳴り砂ではなかった>>
鳴り砂調査
鳴り砂の海岸は、地名だけで訪ねて行っても、鳴り砂に出会うことは難しい。琴ヶ浜でさえも、忙しくやって来て、浜の入り口近くだけで帰っていったら、「琴ヶ浜はもう鳴らないのね」ということになってしまうのである。長年観察していると、時期によって鳴る状況が違うことが分かってきた。「昔はどこでも鳴いていた」と、地元の人から聴くことができる。事実、現在の道路側は、ほとんど鳴らない。だから昔に比べて、いまは悪くなったのだ、海が汚れてきたんだ、砂が汚れてきたんだなどと判断するのは間違いであると私は考えている。
送られてきた砂の採取日は.5月5日と記されていた。 どうしてかというと
琴ヶ浜の汀線(波打ち際)近くの砂は、非常に良く鳴る。もちろん、この良く鳴るという程度は、昔の砂と、もう比較はできない。いま以上に良くなる砂が在ったとしたらどんな砂だったのだろうか?と、いまでは、もう、想像するしかない。現在、琴ヶ浜の鳴り砂の汚染状況をしらべている。その汚染解析方法が分かってくれば、きっと昔の鳴り砂の状況が推定できるであろうと思われる。昔より、いまの方が少なくとも洗浄時間は長いのである。琴ヶ浜の砂は、太古の昔からそこに在るから、砂が生成し堆積してからずっと、現在まで海の波動で洗い続けられているのである。私が琴ヶ浜にきてまだ7年であるが、それでも7年間は砂は擦れ合っているのであり、30年前よりも洗浄時間は長いのである。そのことを考慮していれば、きっと現在の方が好い鳴り砂になっていると想像される。
調査場所
ゴールデンウィークに、友人は、九州を回って四国に渡り、高知の地図をメールしていた入野松原に行ってきたと、入野松原の砂をお土産に送ってくれた。この浜の1982年6月11日に採取された砂が1999年に手に入り、それは鳴り砂の発音特性を示していたのである。いつの日か行ってみたいと思っているときに、これは友人からの素晴らしいお土産で、入野松原の砂に逢うのは20年ぶりの砂となった。砂の解析
送られて来た砂は、以前観た砂と同じような色をしていた。「さ〜、音は、、、」期待に胸を踊らせながら鳴らしてみた。「サク、サク・・・」残念ながら、鳴り砂らしき音は響いてこなかった。もう一度、鳴らしてみたが、それでもやはり結果は同じだった。「汚れているのだろうか?」すぐに、煮沸洗浄をしてみた。それでもやはり結果は同じであった。
1982.6.11,入野松原 2002.5.5,入野松原 2002.3.14,琴ヶ浜(舟津) ※ 砂の写真をクリックしてください。鳴り砂の音が聴けます。
では、どうして鳴らないの?
(1)採取した場所が異なっている。上の砂の写真を見ると、透明の砂が少ないようである。
(2)砂が汚れてきている。
煮沸洗浄でも鳴らないから、汚れというのはあまり考え難いのだが、、、
(3)砂の移動が起こっている。
写真からすると、成分が変わっているようにも見える。
どうしても、さらに調査してみなければ、この疑問は解けない。20年前は無理にしても、友達がとってきたところは、案内してもらえば確認できる。
1982年6月11日に採取された入野松原の砂の音!画像をクリックすると音が聴けます
「きれいな鳴り砂の音である。四国の南端に在るとは、驚きである。四万十川の河口近くであり、現在も鳴いているのであろうか?」解析したときのメモである。
入野松原情報
1999.8.15、四国の観光ガイドさんのはなし。四万十川から10〜15分くらい車で行ったところが入野松原です。その砂浜が鳴るということは初めて聞きました。奇麗なところです。砂のイベントを毎年やっています。昭和50年ころ、いまのダイエイ、その前の南海ホークスが、砂浜を走ると足腰が強くなるということでここでよくキャンプをしていました。
案内
自然がそのまま残り、4kmの白い砂浜と青い海は、平成8年海の日制定記念による「日本渚・百選」の一つにも選ばれた。そして松林、時には鯨が見える。自然派の町である。最近では美しい砂浜を美術館に見立、漂流物展、Tシャツアート展、キルト展などを展開しているユニークな町でもある。
(地方公共団体総覧より)
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