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平成14年3月10日(日)は、朝はお布団を干そうかと思うほどの良い天気だったのに、昼からは雨、そして夕方には雷雨となった。馬路診療所跡の、鳴り砂などを展示する会場の名前も「高山会館」と正式に決まり、4月14日の開館を前にして、準備に入った。平成15年3月26日。(『仁摩町』からお入りください。)
このツバメは、3月12日昼に見つけたツバメです。
昨日のツバメだろうか、新しい別のツバメだろうか?
高山会館から見た琴ヶ浜(左)と会館駐車場(右)。春雷の雨! 自転車で来ていたので、会館で窓拭きや展示パネル、机などの掃除をしなが、帰りのことを考えていた。強烈な雨そして雷。心配というより、春が訪れたのだという喜びの雨でもあった。その日は、7,8人の仲間と宴を囲んだ。8時頃になると、雨の音が聞えなくなって来ていた。それを見計らって、皆と別れた。
一夜空けた11日は、朝から快晴の日となった。天気予報も雨の確率は0%と報じ、見上げる空からしても安心して布団が干せた。
お昼に戻ると、黒い布を覆っている布団は、温かく膨らんでいた。「ポンポンポン」と竹棒で叩いて絡み合っている布団の綿を解し、布団の内部まで熱気を入れた。布団を裏返しにして、また春陽に干した。
昼食が終わって、職場に戻ろうと、もう一度布団を叩くためにベランダにでた。「チッチッチッチ、、、」とツバメの鳴き声が響いてきた。見上げると、数羽のツバメが青空を飛び交っていた。デジカメで追ったがとらえきれなかった。昨年の記録を見ると、3月20日となっていた。約10日程早いツバメの到来である。今年は早い。先々週2月23日に伊勢原に帰ったとき、「もうツバメが来ていたよ」と、妻が話してくれた。
今日のツバメは、仁摩に留まるのだろうか、それとも、もっと北へ行くのだろうかと、想像してみた。これから空を見上げるのが楽しみになる。ツバメの到来は、南の国のお土産を持ってきてくれているように感じてくる。そんなことを感じるのは、私の生まれ故郷が九州だからだろうか。
仁摩の草花も、いろんな花が芽吹いてきている。センブリの咲くところへ道草しながら帰った。紫色のスミレが咲き乱れていた。ふと、右手を見ると、人さし指ほどの白い花がみずみずしい花弁で咲いていた。少し離れたところには、群生とまではいかないが、まとまって咲いている。葉の形から、クローバーのようである。
いろんな容貌のその花々。見ていて心が静まる思いである。5分で帰宅できるのに、1時間も花達と戯れていた。
もう、蕗の薹(ふきのとう)は大きくなり始め、木瓜もたくさんの深紅の花を付け、開花し始めている。
ふと耳を澄ますと、鴬鳴が静閑な山間に鳴り響いていた。〜落月屋梁の道草である。
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